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令和5年6月28日「健保連、新被用者類型創設を提言」

2023年6月28日

主に大企業の従業員が加入する健康保険組合の連合組織である健康保険組合連合会(健保連)は、2040年の医療保険制度と健保組合のあり方に関する検討会報告書をまとめた。多様な働き方を包摂するため、フリーランスやギグワーカーが加入する新たな被用者保険を創設するべきと提言している。

同報告書では40年の社会情勢について、健康寿命が延伸し、非正規労働者や女性の就労率、副業・兼業者、ダブルワーカー、フリーランスなど職場にとらわれない働き方が増加すると指摘。被用者保険の適用拡大や、雇用類似の働き方に対応した新たな被用者類型の創設が必要になるとした。就労する高齢者については、年齢にかかわらず、現役世代と同じ被用者保険に加入し、保険料、医療費の自己負担をすべきとしている。

その際、多くの被扶養者が被保険者に移行し、医療保険が実質的に世帯単位から個人単位での適用に変わることから、一定の範囲の被扶養者にも保険料を課すべきとした。保険料徴収に当たっては、マイナンバーを活用した所得と資産の把握が有効と強調。金融資産を加味して自己負担割合や所得区分を設定する必要があるとしている。

医療費増加への対応では、高齢者だけでなく、現役世代についても予防・健康管理の実施が求められるとした。

参照元:新被用者類型創設を 2040年に向け提言 健保連|労働新聞 ニュース|労働新聞社 (rodo.co.jp)
参照元:「医療保険制度の将来構想の検討のための調査研究Ⅰ(制度の変遷と将来構想の検討)検討委員会報告書」【概要版】(PDF)

現在、フリーランスや個人事業主など多様な働き方が広がっています。
2040 年頃をピークに高齢者人口が急増する一方、生産年齢人口の急減が見込まれています。
時代に合わせて社会保険制度のカタチも変わっていくのかもしれません。

 

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